評価
読みやすさ:★★★★☆
書きやすさ:★★★★★
総合評価:A
使用期間
2019年4月~2020年8月
使用理由
①短期間で全範囲を一周したかったため。
②労働法について特に実績のある先生の講義であるため。
使用方法
主な目的は、科目の全体像を短期間で理解した上で、反復により論証を定着させることにあります。
入学後すぐにとりあえず講義を1周聴き、マーキングとメモを完璧に済ませました。
加藤先生からマークやアンダーラインの色を指定されるのですが、これまでの自分の色分け(マーク・アンダーラインの方法参照)に合致するように修正していました。
具体的には以下の通りです(加藤先生の指示→修正後のマーク)。
プロパス・ウィンドウ(三菱鉛筆株式会社)
フリクションボール4(三菱鉛筆株式会社)
<マーク>
ブルー→ソフトカラー ヤマブキ(プロパス・ウィンドウ(三菱鉛筆株式会社))
ピンク→ソフトカラー サクラ(プロパス・ウィンドウ(三菱鉛筆株式会社))
オレンジ→ソフトカラー アクア(プロパス・ウィンドウ(三菱鉛筆株式会社))
グリーン→ソフトカラー ライム(プロパス・ウィンドウ(三菱鉛筆株式会社))
ブルー(原則を表す)→赤(フリクションボール4(三菱鉛筆株式会社))
※通常のブルーマークとの区別がつかないため普段通りに修正。
ピンク(例外を表す)→青(フリクションボール4(三菱鉛筆株式会社))
※通常のピンクマークとの区別がつかないため普段通りに修正。
<アンダーライン>
黒(ブルーマークに対応)→ソフトカラー ヤマブキ(プロパス・ウィンドウ(三菱鉛筆株式会社))
※黒は講義メモ用と決めていたため、マークに揃えて修正。
青(ピンクマークに対応)→ソフトカラー サクラ(プロパス・ウィンドウ(三菱鉛筆株式会社))
※なぜか青アンダーラインがピンクマークに対応しており、色の系統的にややこしいため修正。
赤(オレンジマークに対応)→ソフトカラー アクア(プロパス・ウィンドウ(三菱鉛筆株式会社))
※なぜか赤アンダーラインがオレンジマークに対応しており、色の系統的にややこしいため修正。
講義メモ→黒(フリクションボール4(三菱鉛筆株式会社))
判旨の要約→緑(フリクションボール4(三菱鉛筆株式会社))
京都大学法科大学院に入学後すぐ、BEXAにて、①労働法速修テキスト講義、②労働法論証集講義、③労働法過去問完全攻略講義の3講義から構成される労働法完全対策パックプランを購入。
島田裕子「労働法1」(京都大学法科大学院,2018年度前期)(※履修取消)と並行して、加藤喬「労働法速修テキスト講義(第2版)」(BEXA,2017)(詳細記事掲載予定)を1周聴講。
講座で指示されたマーキング・メモを全て済ませました。
京都大学では労働法に関連する科目が多く開講されており、私は「労働法1」、「労働法2」、「労働法事例演習」、「労使関係と法」、「労災補償と労働者福祉」を履修。上記各科目を受講する際には、常にマーキング・メモ済みのテキストを隣に置きながら受講することにしました。
翌年、島田裕子「労働法1」(京都大学法科大学院,2019年度前期)を改めて履修。
同時並行で、百選との対応関係及び授業メモのうち答案に反映できそうな箇所のみ速修テキストに転記しながら、加藤喬「労働法速修テキスト講義(第2版)」(BEXA,2017)の2周目を聴講しました。
第2版ではリニューアル前ゆえ働き方改革関連法案等の改正箇所は反映されていませんでしたが、改正部分や新しい判例を他の教材で補充してメインテキストとして使い続けました。
総評
私の代の京都大学法科大学院でのシェアでいえばそこまで高くない気はしますが、講座同士の相性からか、今まで伊藤塾で基本七法を勉強していた人が特に採用していた印象です。
内容面で言えば、常に論文式試験を意識した実践的な解説がなされ、予備校本・予備校講座の中ではトップクラスの完成度だと思います。
ただ、全くの初学者が論文答案の書き方を知らずにいきなりこの講座から聞き始めると、どうしても論点主義的になってしまって、その論点がどのような請求との関係で問題となるのかを意識できないまま消化不良になってしまうような気もします。
今になって振り返ると、直近1年の過去問の答案例を加藤喬「労働法過去問完全攻略講義」(BEXA,2017)(詳細記事掲載予定)で確認してから速修テキスト講義に入れば、ゴールとしての論文答案を意識した上で請求の立て方や論点の位置づけを学ぶことが出来て有益だったのではないかなと思うところです。
ただ、あくまで私見に過ぎない上に、第3版でアップデートされている点も多いと思います。
他の記事についても同様ですが、このブログはあくまで一合格者の一例に過ぎないものとして参考にしてください。
私のように伊藤塾に通っていた方のみならず、伊藤塾等の予備校に行っていなかった方でも、選択科目のみ予備校講座で短期間で済ませたいというニーズがあることでしょう。
そんな中選ばれる労働法の予備校講座は、しばらくの間、加藤喬「労働法速修テキスト講義(第3版)」(BEXA,2019)一強となるように感じています。
関連情報
その他の労働法関連書籍や予備校講座等については、作成済み記事・作成予定記事をまとめた「記事一覧【司法試験】」をご覧ください。
コメント